仙台まで歩きで行ってみる – 2014/05/11 – 3日目 – 中妻から下妻まで(茨城編) 22.33km

この日は、相当迷った。右足の調子が万全とは言えない。しかし、素晴らしい快晴・ほどよい気温であった。インドアにボードゲームをして過ごすか、散歩に出かけるか。友人とボードゲームをするのであれば、千葉行の列車に乗り201・千葉コーワーキングに向かう。散歩に向かうのであれば、反対方向の列車に乗り、つくばエクスプレスに乗るために秋葉原駅に向かう。

平井駅で悩んだ結果、秋葉原方向の列車に乗っていた。テヘ。くれぐれも脚の故障には気をつけよう。

この日は、前回散歩を終了した中妻駅から北へ向かう。少し本気を出せば下館、ゆっくり気ままに行って三妻・下妻ってところだろうか。ところで、中妻・下妻はあるのに、上妻はないのだろうか。一応、上妻小学校というのは地図に乗っていたが、位置関係がいまいち不明だ。東京から見ると、上 -> 中 -> 下と来て欲しいところだが、そういう位置配置になっていない。であれば、どういう思考で上下が決定されたのか。謎である。

とにかく田んぼである。向こう側に果てしなく続く用水路の脇を通って行く。ほとんどの時間は用水路と一緒に過ごしていた。今後は、そういうふうになって、こんなふうにブログに書くようなネタはなくなっていくのだろうな。と考えていたが、ここらへんの地域の家や田んぼの作り方は面白い。

まず、用水路に橋がかかっていたのだが、橋に人名が書いてある。どうも、ここがそれぞれの家の入口のようだ。家紋的な絵とかが書いてある橋もある。なんというか、すごい羨ましい。マイ箸ならぬ、マイ橋。どの時代から、そういう習慣なのかわからないけど、何件も連なる家がそのような形になっている。家の裏には、自分の家の畑や田があり、先祖代々の墓が並ぶ。うーん。すごい。ずっとこういうのを継承して生きている人たちなのだろうか。

田舎道を、車なしで進んでいくなんてことは普通はしないので、いろんな気付きがあった。「家訓」なんかを石にして飾っているような立派な家があったりした。

国道や農道をふらふらしていると、城みたいなものが見える。いや、城だ。なんの城かはわからないけど、ぜひ近寄ってみたい。が、距離感覚が水田地帯で失われているのでなかなか近づかない。しょうがないので、途中で「山田うどん」によって休憩した。「山田うどん」といえば、めしばな刑事タチバナという漫画にチョコチョコでてきていて気になっていた、レストランチェーン。東京圏内には少ないし、車でしか行けないような場所に多いので、ここぞとばかりに潜入。うどん。ごく普通のうどん（安い）だったが、ラーメンや、パンチと呼ばれるもつ煮込みが売られていたりして、なかなかカオスだった。チャーハンセットにうどんとか。なぜ、パンチなのかは、この漫画で紹介していたので、気になる人は読めば良いと思う。

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ようやく城の下に辿り着いた。石下駅付近であった。どうやら、「文化交流センター」らしい。なんという豪華な、文化交流センター。常総市のホームページの案内はなにか寂しいからもっと、この城感を推すべきじゃないかと思う。 ( http://www.city.joso.lg.jp/joso/www/00457.html ) 一応、豊田城という名前でもあって、戦国時代にいた「桓武平氏一族の豊田氏」をモチーフにして作られたらしい。

さらに農道を通じて、一気に下妻市まで向かうことにした。ずっと真っ直ぐな道。砂利道あり。太陽を遮るもの一切なし。でも、用水路の水の流れと良い風のお陰で、そこまで不快ではなかった。夏だったら危険だったかもしれないが。。これが、2、3里ずっと続く。田んぼのど真ん中にある碑とかが気になるが、さすがに他人の田んぼに勝手に入るわけにはいかない。Googleストリートビューで、この先乗らないような道をひたすら歩いて行く。

誰も周りにいない。鳥と蛙の鳴き声が聞こえるだけ。東京での散歩と大いに異なる点はこれかもしれない。少し寂しくなって、ひとりごとを言ってみたりする。そんな水田地帯。

ありがたいことに、県道357にさしかかり、ちょうどモスバーガーがあったりした。冷たい紅茶と甘いものでも頂きたい。ここにあったモスバーガーがサービスが行き届いてて、おしぼりが出てきたりした。すごく助かる。顔をおっさんらしく拭こうとしたが、自重する。

休憩を終え、すこし北へ向かったところで下妻駅についた。下妻といえば、「下妻物語」なんていう映画があったなー。でも見てないのだよなー。と思いつつ、今度見てみようかと考えた。駅前には、多賀谷城跡公園があった。下妻城というのがあったらしい。常陸国屈指の存在だったらしいが、今では面影はなし。