富山。「とやま」ではない。「とみさん」である。

とみさんは、千葉を誇る低山であり、標高は349m。東京タワーより高く、東京スカイツリーよりは低い。僕は、こういう低い山。大好きだ。まず、無理しなくていい。登山登山している重装備は必要ない。とはいえ、一応山なので長袖のシャツや、伸縮性の良い長ズボンなどを装備する。その程度で良い。

友人と登る機会があったので行ってきたのだ。

この山は、『南総里見八犬伝』の舞台となっている山だそうで、この山の最寄りの駅である、岩井駅(内房線) の前には、そのストーリーの中に出てくる伏姫の像なんかが立ってたりする。残念ながら、こういう事前知識なしで、ただ「やまのぼろーぜー」というまるで小中学生のハイキングのような理由で向かうことにしたので、実際そういう物体がおいてあってもどうしたものか。と文化レベルの低い僕は考えたのだ。

これは、あとから調べた話だが『南総里見八犬伝』は、江戸時代に書かれたファンタジーな小説。Wikipediaのページを読んでも案内の、看板を読んでも ??? となってしまうくらいファンタジーなお話なのだ。

ルートとしては、岩井駅 -> 県道258号 -> 福満寺仁王門 -> 観音堂 -> さんちょー -> 伏姫籠穴 -> 県道258号 -> 岩井駅 という感じ。10km 程度である。

低い山といっても、結構階段が急なので、平坦な道を30km 歩くような場合と、違う筋肉をバリバリ使う感じがわかる。このブログでは山のことを話すつもりは無いので、山については別のページを見てほしい。

今回は、このエリアの面白かったトコロを伝えてきたいとおもう。

縁結びの鐘

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山頂付近には、ボタンスギの巨木があり、「縁結びの杉の木」として親しまれているそうな。

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横には、愛の鐘なるものが設置されている。昔、皇太子ご夫妻がここに訪れて有名になり、名所として設けた感じ。ところで、この案内板には、「地元有志 低名山倶楽部」の文字が。なにそれ入りたい。

千葉で一番高い山が、408m の愛宕山である。しかも、愛宕山は、自衛隊に申請しないと入れないゾーンにあったりするわけである。 なるほど。  「低名山」と誇るわけである。

伏姫籠穴の謎ファンタジー演出

今回ルート中にある、伏姫籠穴についてだが、ファンタジーさを演出するためのアトラクションが用意されている。

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まず、門。最近作りました感がある。こういう潔さは良い。「わざと汚く演出しました」みたいなのは一切感じられない。

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門の横には、説明が書いてあるのだが、おそらく論文からの引用がされている。

因果の理法の Complication

文学の論文は、こういう表現を普通に使うのだろうか。なんだろう、中二病感というか、大変気に入った。

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中!すごい整備されている!洋風ランプ!!!

籠穴の中には、なにやら白い球体が飾られていたり、『南総里見八犬伝』に出てくる、八犬士の珠なんかがゴロっとおいてあったりする。何かを召喚しそうな舞台があったりしたので、中二病ごっこも大変盛り上がる。おすすめの場所。

岩井駅付近は合宿所天国?

岩井駅付近は、スポーツな感じの合宿に使われているのか、運動場や体育館つきの合宿所なんかが沢山建っている。

「いとうRYO」 と 「いとう寮」なるものが存在して、面白かった。のちの机上調査によると、どうやら「いとうRYO」はスタジオがあったりする音楽合宿に向いた寮らしい。

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とにかく、狭い道を行ったり来たりしたい人には、なかなかおすすめな場所である。

海・山! 両方を楽しめる場所として

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駅から徒歩で行ける場所に海あり。山あり。そんな岩井駅ハイキング。

錦糸町から特急を使って、2時間もあれば行ける場所。なかなかおすすめです。

この日は、相当迷った。右足の調子が万全とは言えない。しかし、素晴らしい快晴・ほどよい気温であった。インドアにボードゲームをして過ごすか、散歩に出かけるか。友人とボードゲームをするのであれば、千葉行の列車に乗り201・千葉コーワーキングに向かう。散歩に向かうのであれば、反対方向の列車に乗り、つくばエクスプレスに乗るために秋葉原駅に向かう。

平井駅で悩んだ結果、秋葉原方向の列車に乗っていた。テヘ。くれぐれも脚の故障には気をつけよう。

この日は、前回散歩を終了した中妻駅から北へ向かう。少し本気を出せば下館、ゆっくり気ままに行って三妻・下妻ってところだろうか。ところで、中妻・下妻はあるのに、上妻はないのだろうか。一応、上妻小学校というのは地図に乗っていたが、位置関係がいまいち不明だ。東京から見ると、上 -> 中 -> 下 と来て欲しいところだが、そういう位置配置になっていない。であれば、どういう思考で上下が決定されたのか。 謎である。

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前回この旅について公開した時、様々な声をいただいた。応援メッセージもあれば「狂ってる」「バカ?」「なんで?」といったものもあった。「狂ってる」「バカ?」にについては、それはあなたが正常すぎると言わざるおえない。もっと狂ってください。「なんで?」という問いについては、特に答えがない。最初に言ったとおり、せいぜい牛たんが食べたいということだけである。

さて、前回は茨城県の南、守谷市「南守谷駅」に到着するところまでであった。今回は、ここから北へ進んでいきたいと思う。天候は、今にも雨が降り出しそうだが、天気予報曰く、バッとはふらないということで決行することにした。この散歩は、無理しない前提なので雨が酷ければ当然中止だ。家で引きこもって本を読んでいたほうが良い。

前回の反省から、荷物リストに以下が追加された

  • 帽子
  • 登山用レインコート
  • 伸縮杖
  • 水筒
  • タクシー連絡先(緊急用)

タクシー連絡先については、救急車一歩手前の最終手段として利用したい。怪我はしていないが、もう歩けなくなった事態などに利用することにする。伸縮杖・水筒はFacebook上などから頂いたアドバイスである。帽子は、前回直射日光がおもったより厳しかったためである。
まずは、前回歩行を止めた、南守谷駅まで向かう作業から始める。Portal (http://ja.wikipedia.org/wiki/Portal_(%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0) ) のように、遠隔地の白い壁同士を繋げられたらどんなに楽なことかということを考えていた。この日は、前日、友人と酒を飲んでいたため、程よい二日酔いの中でのスタートであった。程よい二日酔いは幸せである。もちろん重度は厳しいが、程よい二日酔いができるっていうのはいいことだ。普段独り飲みが多いので、こういう状況下に置かれること事態を幸福に思いたい。つくばエクスプレス線を利用し、秋葉原駅から守谷駅へ。そこから、南守谷駅へ関東常総線を通じて向かう。この「秋葉原駅から守谷駅」の下りは、茨城編が終了するまでの間、常用することになりそうである。

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今にも雨が降り出しそうな南守谷駅から出発。この南守谷駅付近の道路に「幸福の路 (http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B8%E7%A6%8F%E3%81%AE%E8%B7%AF ) 」の始点があった。名前のある道は、いろんな妄想ができて良い。どういうヒトが、どういう経緯でつけたんだろうか。だとか。ここを歩いている人は、幸福なんだろうか。であれば良い。

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